現在、部署全体をマネジメントする管理職として勤務しながら、2児の母として時短勤務制度を利用しています。私が第一子の産休、育休を取得したのが2010年。それまでは妊娠をきっかけに辞職する方たちばかりでしたし、就職活動中は漠然としか将来を考えていなかったので、福利厚生は全く気にしていませんでした。ただ、私は母が働く姿を見て育ったので、妊娠しても辞めるという考えはありませんでした。実際に出産すると、会社は快く時短勤務を許可してくれ、今は8時30分に出社、16時30分に退社。保育園と学童へお迎えに行ってからは母親業に専念する毎日です。時短は子どもが3才になる前まで利用できますが、途中でフルタイムに戻してもいいですし、スタッフのライフスタイルに合わせて会社が調整してくれます。弊社では女性が管理職に就くことも、時短勤務も初の試みだったため、足手まといにならないか不安もありましたが、私の状況を理解し、協力してくれるスタッフの存在が本当にありがたいですし、心強いです。
正直、時間が足りないと思うことも多々ありますが、その分スケジュール管理をしっかりするようになり、あまり時間をかけずに決断する力がついたと思います。私が入社した頃も、この部署はあまり長い残業をするという環境ではありませんでした。その良い流れを私も引き継ぎ、後輩たちが働きやすい環境を作っていきたいです。
輸入資材課は主にノルウェー、デンマークから暖炉や薪ストーブを輸入し、世界中の関連グッズも扱っています。私は子どもの頃から毎年家族で花を植え、ガーデニングが好きでしたし、自然に触れる仕事に就きたいと思いエクステリアを扱う弊社に入社しました。しかし、配属されたのが輸入資材課。それまで暖炉や薪ストーブ、北欧にも興味があったわけではありませんでしたが、暖炉や薪ストーブは夢がある商品です。知れば知るほど惹きこまれていきました。今では自宅、両親が住む実家でも薪ストーブを愛用していますし、イベントなどでエンドユーザーから“家族の中心がテレビではなく、薪ストーブになっている”と聞くと本当に嬉しくなります。我が家でも私や主人が薪を割り、子どもが運ぶお手伝いをしたり、外出先で屋根を見て“煙突がある!”と笑顔を見せてくれることもあり、家族の団らんには必要不可欠になっています。
デザインのよさはもちろんですが、例えば、弊社で扱うヨツールというメーカーは生産過程でCO2を出さないよう心がけ、地球環境に配慮して生産をしています。仕事柄、環境面に言及することもありますし、子どもを持ってからは特に真剣に考えるようになりました。私も少しでも環境問題に貢献したいと思っています。
私たちは直接エンドユーザーに商品を販売するのではなく、全国の暖炉・薪ストーブショップに卸しています。そのため、販売店はお客様であると同時に同士でもあり、ユーザーの満足度を高めるために協力し合うことを大切にしています。ノルウェーにあるメーカーのヨツールからも“私たちはファミリーだよ”と言われており、あらゆる角度から、輸入資材課が与えられた役割を果たせているかを考えています。
入社して一ヶ月でこの部署に配属され、緊張の中働いていたことを今でも覚えています。先輩社員からたくさんのことを学ばせてもらいましたが、お客さまからも同じくらい学ばせて頂きました。入社して間もない頃、任されていた出荷指示でミスをし、全く別の場所に製品を発送してしまいました。約200kgの薪ストーブの移動の負荷や指定された納期が遅れたことで何より施主であるエンドユーザーの楽しみを台無しにしてしまったことを諭すように、そして厳しく指摘してくださったのがお客様でした。また、あるお客様から「あると幸せを感じる三つのもの」を教わりました。それは、お金、愛、自分を表現できる場所です。自己実現できる場所があることは恵まれています。
輸入資材課には現在9名のスタッフがいますが、それぞれ個性的で、お互いを刺激し合える素晴らしい仲間です。そして、自己実現できていると思います。私を含めて4名の女性スタッフがいますが、十分に能力を発揮できますし、毎年パワーアップしているのを感じます。
女性も活躍し、子育てを両立できる環境が整っている。そこが弊社の魅力だと感じています。